「のんのんびより ばけーしょん」を観に行ってきた

Twitter で感想をつぶやくとネタバレになるので、こちらに書きます。以下、ネタバレを含みます。

のんのんびより ばけーしょん」が公開になったので観に行ってきました。

いきなりしけた話で申し訳ないのですが、本作は実質 60 分で、この程度のボリュームであれば、以前なら OVA でリリースが一般的だったかと思います。映画としてみても短いのですが、鑑賞料金は普通の映画と同じです。この手の映画の場合、1,500円ぐらいじゃないかという固定観念があって、ちょい高いなーと言う思いがあったのは事実です。

また、今回のベースとなっている沖縄旅行のエピソードは、ドラマ CD とは言え 2014 年に原作準拠のものが出ており、今さらその部分をオリジナルキャラクターを出した上で改変したものに対して、正直受け手として不安はありました。

ですが、作品を観終わった今では、それは全くの杞憂でした。

導入部からの緻密なまでの背景画の描写の部分で「ああ、のんのんびよりの世界だ」と TV シリーズを観ていたときの感覚が鳥肌ととともに戻ってきました。

「映画」と言うことを意識したのか、とにかく全編通じて背景画が恐ろしく緻密に描き込まれており、しかしそれでいて、キャラクターとも上手く合わさっているところは映像としてさすがだと思いました。

ストーリーとしては、基本的に原作の流れを踏襲しつつ、目的地が沖縄と言っても竹富島になっています。

本作では、原作とは異なり、夏海に明らかに主軸が置かれており、彼女と同じ中学一年生である宿泊先の民宿「にいざと」の看板娘、新里あおいとの交流を中心にストーリーが進みます。

最初はテキパキ家の手伝いをするあおいに対してダラダラしている自分に若干の引け目を感じる夏海です。

しかし夜、夏海が外に出ると、あおいが母親に壁が汚れるのでやめるように言われているにもかかわらず、民宿の壁でバトミントンの壁打ちをしていたところ、彼女の母親にみつかりそうになり、焦ったあおいに「ラケット隠して」と言われた夏海は、いつもの怒られ癖でとっさにラケットを隠すところで、やはり同じ中学一年生だと安心したのか、仲良くなります。

さて、夏海達が一日島でのフリーの日、あおいは民宿の手伝いがあるので、仲良くなったとは言え、彼女は夏海達と行動することが出来ません。

が、そこは小鞠が思いついて、自分たちが宿泊している部屋の片付けや掃除を行って、彼女が手伝いをしなくても済むように気を利かします。これにあおいの母親も、夏海達やあおいの思いをを尊重して、あおいに「一日島を案内しておいで」と言うのでした。

小鞠は基本的におっちょこちょいでドジだけれど、こう言うところに気を回せるあたり、やっぱり優しい子なんだなぁと感じます。

あおいの学校に行ってバトミントンで自信満々の夏海があおいに完膚なきまでに負かされたり、あおいの案内で夜光虫が光る夜の海を訪れたり、楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていくのでした。

旅行最終日に原作同様、夏海は帰りたくないと泣くのですが、上記のようにあおいとの楽しい思い出があるからこそ、単なるギャグではない涙になっているところは印象的です。

なお、ひかげも泣くのですが、こちらはまぁ、全編通じて全般的にギャグ要員でしたね。

最後、民宿から車に乗り込んで港に行く際に、夏海はうまく感情の整理が付いていないのか、そのまま車に乗り込もうとします。しかし、ここでれんげが夏海に対してあおいにちゃんと気持ちを伝えるよう促すわけです。もう、れんげは夏海の保護者なのかと思わず突っ込みたくはなります。

「帰ったら写真を送るねー」とあおいに伝えて別れる訳ですが、せっかく仲良くなったのにあまりにも距離が離れすぎていて、多分もう会えないであろう事、別れのシーンは切なく、しかしのんのんびよりの世界として非常に上手く描かれていたと思います。

・・・

今作の舞台は竹富島がメインであり、監督の川面真也氏のツイッターでのロケハンに関するツイートや、エンドロールで舞台となった宿泊施設なども協力としてクレジットされていたので、おそらくある程度、現実世界に比較的忠実に再現された舞台なのではないかと思われます。

公開初日ということもあるかとは思いますが、私が観に行った映画館でも結構な人が入っていたので、現実がギスギスした今だからこそ、のんのんびよりという作品が支持されているのかもしれないと改めて感じました。

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