Debian GNU/Linux 7 の Postfix + Dovecot で maildirsize ベースの Quota を設定したので、その手順の備忘録です。
基本的な手順は、「Postfix + Dovecot で Quota 設定 (maildirsize ベース)」とほぼ変わりませんが、若干「/etc/postfix/main.cf に下記を追加」の項目以下が異なりました。
Postfix 側の設定
・/etc/postfix/main.cf
virtual_mailbox_limit = 52428800 virtual_mailbox_limit_maps = hash:/etc/postfix/vquota virtual_mailbox_limit_override = yes virtual_maildir_limit_message = "over quota." virtual_overquota_bounce = yes virtual_maildir_extended = yes
上記はデフォルトで一律約 50MB の容量制限を設定しています。
以前は、「virtual_create_maildirsize」というパラメータがあったのですが、このバージョンの VDA パッチでは存在しないようで、「virtual_maildir_extended = yes」を設定してあげることで、maildirsize ファイルが出力されました。
「/etc/postfix/vquota ファイルを作成」の項目はそのままです。
・Dovecot 側の設定
次に、POP3 / IMAP4 サーバである Dovecot の設定ですが、こちらの設定ファイルの内容が、Debian GNU/Linux 6.0 の頃と変わっていて、やや難儀しましたが、「Quota – Dovecot Wiki」にあるとおり、以下のように設定することで、問題なく動作しています。
・/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf
mail_plugins = quota
・/etc/dovecot/conf.d/20-imap.conf
mail_plugins = $mail_plugins imap_quota
・/etc/dovecot/conf.d/90-quota.conf
plugin { quota = maildir:User quota }
あと、DKIM 関係も「dkim-filter」パッケージが Wheezy では無くなっていて、代わりに「opendkim」が提供されていました。こちらの設定についても、忘れないうちに記載したいと思います。
こちらは基本的に、設定ファイルの内容はよく似ているし、当たり前ながら、dkim-filter で使用していたときのキーも使えるので、意外と移行は難しくなかったです。