squeeze から wheezy へのフルアップグレード

先日、自分が管理するサーバの 1 台をについて、squeeze から wheezy への最小アップグレードを行ったが、フルアップグレード、つまり「apt-get dist-upgrade」を実行した。

この手順は上記の最小アップグレードを実施していることが前提である。

・アップグレードする

# apt-get update
# apt-get dist-upgrade

こちらも、途中、設定ファイルについていくつか、「メインテナのものをインストールする」か「自分のローカルバージョンを保持する」かを尋ねられるので、差分などを見てどちらにするか決定する。

ちなみに私の場合、下記のファイルについてどうするか尋ねられた。

/etc/apache2/mods-available/ssl.conf
/etc/apache2/mods-available/mime.conf
/etc/apache2/conf.d/security
/etc/apache2/mods-available/php5.conf
/etc/default/rcS
/etc/default/rsyslog
/etc/init.d/nagios3
/etc/ipsec.secrets
/etc/ipsec.conf
/etc/logrotate.d/rsyslog
/etc/php5/apache2/php.ini
/etc/php5/cgi/php.ini
/etc/php5/cli/php.ini
/etc/nagios3/apache2.conf
/etc/nagios3/cgi.cfg
/etc/nagios3/commands.cfg
/etc/nagios3/nagios.cfg
/etc/rsyslog.conf

 基本的には、/etc/init.d 以下のファイルについては、メンテナのバージョンをインストールして、自分のバージョンと比較して修正、それ以外のものは、自分のバージョンを保持して、メインテナのバージョンのファイルを参考に修正、と言う流れを取った。

・/etc/fstab の確認

最小アップグレードの場合も確認したが、UUID で表現されるように修正されたようなので、念のため /etc/fstab を確認する。確実に、パーティションが UUID 表記となっていることを確認する。

・/etc/yaboot.conf の確認

アーキテクチャが PPC なので、yaboot が関係する。yaboot の設定ファイルを確認して、root パーティションの UUID が /etc/fstab のそれと合致しているかなどを確認。

・ybin 実行

念のため、

# ybin -v

しておいた。

・再起動してみる

本当に再起動できるか、実際に再起動してみる。

・再起動後の確認

私の環境では、アップグレード後、以下の小さな問題が発生した。

  • mrtg が実行時に、「Subroutine SNMPv1_Session::sockaddr_in6 redefined at …」という警告を出力する。

    グラフ描画自体は行えているので、5 分毎にメールでこのメッセージが来るので、とりあえずローカルのログに保存するように設定変更をした。

  • bind9 が syslog に、「client 127.0.0.1#xxxxx: RFC 1918 response from Internet for 1.0.168.192.in-addr.arpa」と言うメッセージを大量に出力する。

    検索してみたところ、どうやらプライベート IPv4 アドレスに対する逆引きを行うと、こう言うメッセージが出るようなのだが、LAN 内の DNS サーバなので Debian 的には、「/etc/bind/named.conf.local」ファイル中の「include "/etc/bind/zones.rfc1918";」を有効にしてあげると黙ってくれるようになる。

  • ディスクのデバイス名が変わった。

    今回これが一番驚いたのだが、内蔵 ATA 接続の HDD について、今まで /dev/hda で認識されていたのが、/dev/sda で認識されるようになった。(外付け USB HDD は /dev/sda から /dev/sdb になった。)

    私は、/boot パーティションを内蔵 ATA HDD に、/ と /home は外付け USB HDD に導入していたのだが、前回の最小アップグレードプロセス中に、「fstab を UUID で指定するか否か」を聞いてきた (ちゃんと説明が出るので、その通り従えば良い) のだが、これを UUID にしておいたおかげで、「再起動後すると起動不能になる」と言う最悪の事象は回避出来たが、これは結構な驚きだった。

    と言うわけで、アップデートする際は、/etc/fstab と /etc/yaboot.conf (i386 / AMD64 なら /etc/grub.d 以下かな ?) は要確認だと思う。

あとは「apt-get autoremove --purge」や「apt-get clean」を実行してみたりして、いらないものを消した。加えて「rkhunter --propupd」も実行。

ちなみに、該当サーバは PostgreSQL 8.4 が入っていたが、これが自動的に 9 系統に上がるなどと言うことは無く、そのまま 8.4 が使用できている。

そうそう、IPv6 トンネリングのため、USAGI Project 由来の dtcpc を使用していたのだけれど、Linux 3.2 でもトンネルが張れることは張れるのだが、Linux 2.6 をターゲットにビルドしたものなので、ちょっと怖いので停止中。と言うことで、自宅 LAN の IPv6 接続性が時代に逆行して無くなった…。

まぁ、今のところ、妙な点があるかもしれないし、数日様子を見てみないと何とも言えないけれど、とりあえず普段使いには問題は無いのかな、という感じだ。