劇場版「魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」を観てきました

表題の通り、昨日から公開となっている『劇場版「魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」』を観てきました。

魔法少女まどか☆マギカ」と言えば、2011 年の 1 月から放送され大きく話題をさらい、2012 年後半の現時点において、アニメーション作品にそれほど詳しくない人でも、名前ぐらいは聞いたことがあるのではないかと思う TV アニメーション作品ですが、その魅力を簡潔に述べると、

  • そのかわいらしいキャラクターデザインや「魔法少女」ものなのに、TV アニメーション放映時は、第 3 話にしてその本性を現し、登場キャラクタがよかれと思って行うこととは裏腹に、物語は悲惨な方向に・・・でも考えようによっては一筋の救いはあるかも。

と言うような作品です。

もっと短く本作を表現するなら、私にとっては「破滅の美学」、これに尽きます。救いよりも、破滅していく様がきれいに描写されていて、そこに魅力を感じました。自分で言うのもなんですが、おそらく自分自身の性格が美樹さやか的に潔癖過ぎるので、そのあたりに引かれるのだと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、この映画は、TV 放送版 (全 12 話) の総集編で、今回の「前編」では TV アニメーション話数では、第 1 話 〜 第 8 話までに相当します。従って、上映時間 130 分と比較的長いです。

基本的に、TV 版と根幹に相違点は全くありません。

違う点としては、まずは OP が公式ページで報じられているとおり、ClariS が歌う「ルミナス」。細かいところだけど、劇中でまどかが CD を試聴シーンの曲もルミナスになっていました。(但し DDR もどきのゲーム楽曲はコネクトのアレンジ版)

作品自体は基本的に、BD 版ベースのようでしたが、マミ、さやかや杏子の変身シーンをはじめ、ネット上でネタにされていた、対「薔薇園の魔女」戦でマミが壁に打ち付けられるシーンや、「影の魔女」を倒したあとに荒んださやかを追おうとして拒絶されたときのまどかのジョジョ立ち等を含め、一部動画やカットが全く新しくなっていたりしている上、アフレコも替わっている箇所が存在していました。

※アフレコについては「劇場版『魔法少女まどか☆マギカ』初日舞台挨拶に主要6キャラの声優が登場! | ホビー | マイナビニュース」によれば、全編新規に録ったようです。

さらに、劇伴も新規の楽曲がいくつかと、既存の楽曲である「Decretum」のアレンジ版が増えていたり、「Gredens justitiam」に日本語の歌詞がついたものが流れたりと、既に TV 放送を視聴していた人に対してちょっとした驚きを与えるような工夫がなされています。(でも、たぶん新規劇伴は、本映画をソフト化したものの特典物にしか収録されないのだろうなぁ・・・。)

上記のように、だれでも楽しめるように工夫して制作はされていますが、既に TV 版などを鑑賞済みの場合、逆にあだになっているシーンがあると思いました。

背景や劇伴が変わっているシーンはやっぱり違和感を感じてしまいました。特に、まどか達がよく利用するカフェなど、背景変更により、全く別のお店になっていましたし、魔女の呪いにより集団自殺しそうになる現場の建物も平屋じゃなくなっていて、基本的にストラクチャはあまり変更しない方が良かったのでは無いかと思います。(総集編といえど、別の作品というか、まどか☆マギカという作品の性質上、TV 版とは別のパラレルワールドのお話のように思えてしまう)

あとは尺。省略されたシーンや、間が短縮されて若干せっかちな編集になっている感じを受けるシーンがあったことは否めません。

例えば、TV アニメーション第 1 話では冒頭で、鹿目まどかの夢の中で彼女が暁美ほむらやキュゥべえと出会う描写があるのですが、これがばっさりカットされています。しかし、映画内でも、まどかはほむらと夢の中で出会ったようなことをほのめかしており、この関係性を強く結びつける印象付けが薄くなっています。

ただ、これに関しては、後編で何らかのフォローが入る可能性もあるのではないかと思えますし、そもそも初見だったら先に記載したことを含めて別に妙な印象を持つことも無いかもしれません。

ED 楽曲は「magia [quattro]」で、TV 版の magia にストリングスが加わったようなバージョンでした。(フルコーラス)

1 コーラス目のシルエットは、今作に関係している魔法少女のものであろうと思えるので、魔女が魔法少女だった頃のものだろうと勝手に推測しています。2 コーラス目では TV 版の ED にエフェクトがかかったような映像で、ラストはおそらくアルティメットまどかと思われるシルエットの子宮の中に今のまどかが閉じ込められているような描写でした。

結局のところ、既に視聴している場合に、本作「始まりの物語」を視聴すべきかはどちらとも言えないと思います。ただ、総集編の後編である「永遠の物語」に関しては、もしかすると、完全新作の映画への伏線などもあるかもしれず、私はこちらも観る予定です。

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今回、一通り 8 話分を通しで観たことになるわけですが、やっぱり「破滅の美学」が魅力であったことに変わりはなかったです。多分、自分自身が美樹さやか的な、ある種潔癖な性格なので、彼女が破滅していく様が何となくわかるようなところで共感してしまうんですね。

これは現実世界にも言えるかもしれないですが、やっぱりそういう行き方をするのは非常に辛いと思います。佐倉杏子の様に、現実に折り合いを付けて、ある意味ずるをして (もちろん現実世界では犯罪までは行かない程度で) やっていかないと、上手く生きてはいけないことを感じました。(だから TV 版 9 話で彼女まであんな事に・・・)

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なお、今回私が観に行った京都の劇場においては、私が観た回でもほぼ満員、映画パンフレットも品切れ状態、しかも先着順でもらえるという「Magica Quartet 特製色紙」の配布は昨日の時点で終了しており、未だに本作の影響力の大きさは 1 ファンながら驚かされました。

この分だと、前編と後編の両方を観た場合に配布されるというフィルムコマについても、後編公開当日に観に行かなくては、おそらくもらえないのでは無いかと思っています。ただ、フィルムコマ引換券自体の質はいいので、まぁ、もらえなかったらそれはそれで、という感じです。

あと京都だったからか、劇場に着物を着たまどか POP がいましたよ。

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